Chapter.2
一番最初に自分の名義になった単車はCB93だった。
今でこそ貴重だがそのころは中古が沢山あった。
その単車は父親の知り合いから当時4.000円位で買った。
その頃(1973年頃)イージーライダーに憧れて
なんとハンドルをアップハンドルにし、
マフラーはCL125の物を改造して付けた。
シートは自分で作ったシングルシートを付けて、
ヘリコプターの様な音を響かせながら乗っていた。
今考えるともったいないことをしたと思っている。
この単車は1年も乗らないうちにエンジンがいかれてしまった。
その頃の小生、
エンジンの知識が無かったため庭の片隅で土に埋もれてしまった。
そんなとき母親の友人の家族が父親の出張のため
GUAMに行くことになった。
その家に小生と同い年の子(後の親友)がいて、
彼はCB750K0に乗っていた。
そしてバイクはGUAMに持っていけないので
買ってほしいと連絡があった。
これは最高の知らせだった。
当時750ccは憧れだったのだ。当然親に頼み込み手に入れた。
しかし彼の家は当時国立市で、
道も分からないし750ccの運転も自信が無かった。
そんなこんなで友人に運転を頼んだのだった(ラーメン1杯)。
その友人の運転で無事家に戻ってきた。
ちなみにその友人はYAMAHA XS1 (650)に乗っていた。
さていよいよ自分で運転だ。
セルを押すと意外にもすんなりエンジンが始動し、
ドッドッドッドッと4サイクル大型特有のエンジン音が轟く。
そして跨った。クラッチを握り、ギアをローに入れ、
ソローリとクラッチを繋げると同時にスロットルをあけていった。
一瞬時間が止まった。次の瞬間途方も無い加速が全身に伝わる。
CB750K0
これが750ccの力だ。時間も忘れ、
走り続けた。
風が自分の体の中を通り抜けていくようだった。
参考図書
八重洲出版「国産モーターサイクル史」